ココヘリマリンがヘリーハンセンモデルの発信機をローンチ

2024.04.05

山岳遭難対策制度「ココヘリ」を提供するオーセンティックジャパンは、海上での捜索支援サービス「ココヘリマリン」も展開している。この春、ココヘリマリンの発信機のヘリーハンセンモデルをローンチし、4月4日にメディア向けの体験イベントを実施した。

 

(トップ画像)
左から、ゴールドウイン ヘリーハンセン事業部長の古賀淳史さん、オーセンティックジャパン代表取締役社長の久我一聡さん、葉山マリーナー取締役社長の壽浅 実さん

 

位置情報を「共有」して「捜索」できることが売りの、ココヘリマリン。発信機は、ユーザーベースではGPS、Bluetooth、専用電波を使用できる。発信機は3分おきに位置情報をスマートフォンに共有するので、家族、友人もGPSの位置情報を知ることができる。万が一遭難した際には、ヘリでの捜索を行う(サービス利用契約期間中3フライトまで無料。沖縄、島嶼部は除く。屋久島は対象エリアとなる)。

 


左が受信機で、右がユーザーが身に着ける発信機。受信機以外に、スマートフォンでも位置情報を把握できる

 

現在、山岳遭難対策制度「ココヘリ」の会員数は16万人におよぶという。ココヘリの知見を生かして創られたサービスが、ココヘリマリンだ。4月4日より一般の方の申し込みが可能。葉山マリーナでは、シースタイル利用者にココヘリマリンを無償でレンタルするサービスも開始する。

イベントでは相模湾でデモンストレーションを実施。一色海岸沖の落水者を、〈ベイクルーズ葉山II〉で捜索するというもの。落水者はココヘリマリンを身に着けており、〈ベイクルーズ葉山II〉には受信器を搭載。受信器には発信機までの距離と方角が示され、落水者の発見にいたった。

 

落水者が視認できない距離に位置しているとき、受信機には「遠くにいます」と表示されていた

 

ココヘリマリンを身に着けた落水者を発見!発信機の防水性能については「気合いを入れて作りました」と久我社長

 

落水者(写真右)に接近すると、受信機には発信機までの距離とその方向が表示される。このときは「7.0m」

 

また、ヘリーハンセンは、この発信機の端末を入れられるポケットが付いた、子ども向けのフローティングベスト(ライフジャケット。下写真)の販売を開始した。

 

 

なお、ココヘリマリンは、5月の大型連休に開催されるアリランレース(韓国・釜山→福岡県福岡市沖)で活用される予定という。参加者全員が装着し、さらに各レース艇にも搭載される。レースでデータを取得し、今後に役立てるとのことだ。

 

ココヘリマリン ヘリーハンセンモデル
●年会費:税込み13,200円
●サービス内容:捜索支援サービス
・専用の発信機を無償貸与
・発信機のGPS履歴の確認と共有捜索
・ヘリコプターでの捜索(サービス利用契約期間中3フライト無料)
・24時間365日対応の緊急コールセンター

 

(問)オーセンティックジャパン
https://www.authjapan.com/

 

(文・写真=森口史奈/Kazi編集部)

 


あわせて読みたい!

●PLBが救った三つの命|鹿児島県・喜界島沖で発生した事故の報告書から

●安全にも遊びにも! 海上での有用な通信手段|国際VHF無線機 KAZIシープラザ取り扱い商品 航海機器 無線 安全

●スマホから募金が可能に! 海の救助ボランティアを支える青い羽根募金

 


関連タグ

トピックス

トピックス の記事をもっと読む