Kazi誌 制作の秘密の舞台裏、全部暴露!

2023.07.01

「『Kazi』の7月号よかったね~!」 というお言葉をたくさんいただきありがとうございます!

今回は、Kazi 7月号の特集「雨がやんだらヨットを出して」の特集トビラ写真の舞台裏を紹介します♪ 

 

この時期、毎年特集を組むクルージング泊地特集。 毎回、島をテーマにおいたり、食にテーマをおいたりと、さまざまなアプローチで泊地を取り上げてきました。

今年は・・・せっかくだから、目的よりも先に、「クルージングへ行きたくなる衝動優先」で特集を組んでみよう。

ということで、待ちきれない梅雨明けにフォーカスし、「雨がやんだらヨットを出して」という抒情的なタイトルにしていみました。

これにともない、特集トビラ(最初のタイトルページ)も表紙も、この特集タイトルに合致したものにしよう! そんなこんなで編集作業がスタートしました。 

 

 

殴り書きですみません。一番最初に書いたトビラのラフです。

イメージは「ウユニ塩湖」。雨上がり、濡れた桟橋にヨットと青空が映り込み、モデル女子が空を見上げる。

これが撮影できたら最高じゃん! と思います。カメラマンとデザイナーから「無理じゃない?」と冷たく指摘されました(笑)。

 

 

先ほどのラフを心に秘め、やってきたのは兵庫県・西宮の2438ビーチリゾート。海ガール、矢口あやはさんの取材を行っていると空に珍しい虹、環水平アークが見えました。

私とあやはさんは「お~、きれいやね~!」とスマホで空を撮影していましたが、カメラマンの目の色が変わります。

「なにやっとんねん! 雨がやんだらヨットを出して、のシチュエーションやないか!」

気付かなかった。山岸さん、センキュー。そうやったね。

砂浜から一同ダッシュ。2438ビーチリゾートの桟橋へ走ります。諏訪禎男さんのヨットをお借りして、特集のトビラと表紙撮影を開始!

 

 

トビラ候補になった写真を紹介♪

候補その1

最終決定稿に近い構図です。傘は、ウインドワードオーシャンクラブから借りました。

「透明のビニール傘と青い傘、どっちがいい?」

「どっちでもかまへん! うーん! 青や! 青!」

「ホース! ホース! すんまへん、ホース貸してください!」

と、ウェイクボードを洗っていたお姉さんからホースをお借りする。

みたいな。虹が出ているうちに撮影しなければならず、大騒ぎです。

 

 

候補その2

あやはさん、バウに立ってもらいました。

これもいい感じ。あっちに立って、こっちに立って。いやもっと右で。いろいろ言ってすみませんでした

 

 

候補その3

実は虹を入れるとバックライト(逆光)でした。なので順光で撮ってみる。

ぐっと明るくなっていい感じ!

「いやまて。これじゃ虹が入らへん!」

そうやった。やっぱり反対側へ戻ります。

 

 

番外編

ウユニ塩湖・・・に全然ならない(笑)

そもそも、疑似の雨を降らす→海面が波立つ→ウユニ塩湖になるわけがない。ということに現場で気付きました。

ならばとつるつるの桟橋でやってみましたが、やっぱりならない。ウユニ塩湖ミラー、持ってくればよかったなあ。

 

 

ちなみに雨は、自称雨職人、編集の中村が降らしております。

いい感じに雨を降らしました。あやはさん、びしょぬれすみません。

山岸カメラマン「こういうパターンもありやろ? ネタばれパターン」

うーん。なしかな?(笑)

 

 

そして最終的に選ばれた写真がコチラ! あやはさんの表情もいい感じだ!

 

そして、この写真がアートディレクター・菅野さんの手にかかると・・・

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こうなります。さすがだぜ!

などなど。山岸カメラマンの機転によって撮影できた、「雨がやんだらヨットを出して」のトビラ絵の裏話でした。

そのまま、せっかくだから表紙も撮ろうということで、表紙撮影にもトライ。

 

 

表紙候補になった写真を紹介します

いろんなパターンを撮影しました。

みなさんはどの写真がお好きですか?

雨を降らせすぎたり、足りなかったり。虹のことを忘れてしまったり。どれもいい表情。短い時間での撮影、ありがとうございました。

もちろん、今回の特集で各所を回った編集部員全員から、それぞれの「雨がやんだらヨットを出して」のイメージにぴったりの写真を提出してもらい、厳選して決定したのが今回の表紙となります。

写真をセレクトし、アートディレクター・菅野さんの魔術、再び!

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こちらがKazi 7月号の表紙です♪

 

 

「中村さん! 邪魔や!  どいて!」

なんしとんねん、中村。すんません。ホースを片手にダラダラ歩く私。

映り込んでしまったときほど、あやはさんがいい表情。このあと、ダッシュで走り抜けたが時すでに遅し。

 

 

最後にもう一回。妖怪アメフラシ!

 

 

Kazi7月号の制作舞台裏でした。

そろそろ8月号が発売されます。今度の表紙と特集トビラもいい感じですよ。

こっちはぐっさんが舞台裏を紹介してくれるでしょう(たぶん)


 

 

(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=山岸重彦/舵社 )

※関連記事は、月刊『Kazi』2023年7月号に掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ

 

7月号の告知動画もぜひ

 

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矢口あやは

Kazi誌にて連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」執筆中。6月14日、大阪生まれ。ライター、ときどきイラストレーター。旅行誌やカルチャー誌を中心に、グルメ、歴史、美容などのジャンルで活動。生物が好きで2014年に狩猟免許取得。2020年に1級ボート免許取得、さらに2021年に3級海上特殊無線免許取得。夢はヨットで世界一周。 

 

ブログ:https://ayaha-yaguchi.amebaownd.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/ayaha614/

 


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