ボートで日本一周㉟|隠岐諸島へ寄りたい誘惑を振り切り、先へと進む!

2025.10.12

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は釣りの一級ポイント八里ケ瀬周辺で釣りを楽しんで、浜田マリーナ(サンクラフトマリン事業部)に入港した。さて、次のはどこに向かおう?

 

【これまでの内容】
どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?
ボートで日本一周㉞|一級ポイントである島に寄り道、からの美しい水路へ

 


いや~すごかった。見島周りと八里ケ瀬はすごい。見よう見まねで、それっぽいポイントを流して、ジグを落としてみたら、いろいろ釣れてくる! カサゴ類やハタ類、小さいけど青ものにも出合えましたよ。楽しかったから、フィッシャリーナ小島を出港した日に見島で1泊して、翌日の午前中も楽しんでからサンクラフトマリン事業部に入港。あまり積極的にビジターの受け入れはしていないみたいだけど、ちゃんと泊めてくれた(全部、妄想デス)。

さて、次はどこへ行こうか? やはり県はまたぎたいから島根県から鳥取県へと移りたい。鳥取県は釣りガール晴山由梨ちゃんの出身地だ(特に関係ないけど)。

今回のコースとなりそうなエリアの沖に、ちょうど群島がある。隠岐諸島だ。いつもなら、ここに寄りたい! とすぐなるんだけど、隠岐諸島には行ったことがあるのだ。取材でだけど。

隠岐諸島は、島後、知夫里島、中ノ島、西ノ島の主に四つの島からなる。その島後に、本誌筆者・丸山 剛さんと2馬力ボートを載せて、はるばるクルマとフェリーを使って行ったのだ。出艇できそうな砂浜や港をいろいろ調べて、現地に着いてからは地元の人にも聞いたりして、2日間別々のところから出艇して釣りをした。いきなりヒラマサが連続して釣れて、いい思い出しかない。

 


2019年に隠岐諸島を訪れたときに釣れた小さなヒラマサと大きなイサキ。ジギングで釣れてうれしかったのを覚えている

 


有名なローソク島へも2馬力ボートで見に行ったのだ。やはり海上から見上げると、なかなかの圧巻だった

 

あらためて愛艇で行くというのは夢見るところだし、島後以外の島にも上陸してみたいし、と欲望は膨らむものの、ここまでゆっくりしすぎたからか、当初の計画から少し遅れてきている。予定ではすでに東北か、せめて北陸くらいにはさしかかっていたいところだ。だから今回は断腸の思いで島には寄らずに先に進みたいと思う。

ということで、ひたすら東に向かって探すと、境港公共マリーナに当たる。うん、すごくいいマリーナだ。丸山さんと島後に向かうフェリーを待っているときに、訪れて案内していただいたのだ。広くて設備が整っているし、公共マリーナだから開けていて誰でもウェルカムである。ここまでは85マイルくらい。うーん、もうちょっと走りたいところだ。

そう思ってもう少し東へと目を転じると、あった。マリーナ大栄が。由良川の河口付近に位置しており、海の駅になっている。距離も約105マイルとちょうどいい感じ。グーグルの航空写真を見てびっくりした。面白いつくりをしたマリーナだ。ぜひ行ってみたい。楽しみだ♪

 


隠岐諸島へは寄らず、ぐるっと回ってマリーナ大栄へ。「だいえい海の駅」としてビジターの受け入れをしてくれる

 


マリーナ大栄周辺のグーグルアースから切り出した航空写真。河口は狭くて入るのが怖いけど、マリーナに入ってしまえば大丈夫そう。浅いし橋があるしで大丈夫かなと心配したけど、調べたら問題なかった。入港可能なのは長さ30フィート、幅3.5メートル、喫水2メートルまでとのこと

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文&写真=茂木春菜/BoatCLUB編集部)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2022年5月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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