宮古島の砂山ビーチ沖にセーリングカタマランをアンカリング・・・海の上で過ごす麗しの時間/灼熱の沖縄航、宮古島編(3)

2025.11.26

沖縄県宮古群島・宮古島にやってきた、相澤規勝(のりかつ)オーナーとその仲間たち。セーリングカタマラン、〈アケーディア・ロシナンテ〉(ラグーン42)を操船し、ナイトクルージングを越え、エンジンを停止し帆走だけで走破した。念のため、荷川取(にかどり)港で給油した面々は、布干(ぬのほ)し堂桟橋に係留し食料の買い出しのため平良(ひらら)の街へ。すぐに出港して向かった先は、砂山ビーチの沖であった・・・。宮古ブルーが広がる楽園の海を目指すゴキゲンなクルージングライフを、短期集中連載でお送りする。本記事は、月刊『Kazi』9月号に掲載された記事に新たな写真を加えて再編纂するものだ。

◆メインカット 
photo by Shigehiko Yamagishi | 宮古島西岸の砂山ビーチ沖にアンカリングした〈アケーディア・ロシナンテ〉(ラグーン42)。岩礁が少なく、サンゴ礁を傷つけることなく投錨できるナイスなアンカレッジである

 


 

砂山ビーチとテンダーがある風景

 

砂山ビーチの魅力
「宮古群島にはいろいろなアンカリングスポットがありますが、まずは砂山ビーチ沖がおすすめです。サンゴ礁が少ないので砂地を選んで投錨しやすく、地形的にもほぼ全方位の風向に対応。なにより、砂山の景観がすばらしい」と相澤さん。とはいえ、ちょっと泳げばサンゴ礁に集まる魚を見ることもでき、テンダーで上陸した砂山も最高。布干し堂桟橋からも近く、実に利便性が高いアンカリングスポットだった。ダイビング業者内のルールが厳しい八重干瀬などの上級エリアは、スキッパード・チャーター(船長付きチャーター)か乗り合いで行くのがベターであろう。

 

砂地を選び、慎重にアンカーをレッコする〈アケーディア・ロシナンテ〉

 


さっそくテンダーで砂山ビーチへ上陸しよう! 沖にヨットをアンカリングしてテンダーで上陸。少年少女のころ夢見た冒険のようなワクワクする瞬間である

 

テンダーをビーチングして母船である〈アケーディア・ロシナンテ〉を見る

 

砂山ビーチの有名な洞窟

 

砂でできた急な坂道を上り、母船を遠望する

 

ディナーはセイロで豪快な蒸し料理!

 

タマネギもトウモロコシも激アマで最高でした

 

沈む行く夕日を眺めながら、コクピットで夕食を囲む。ヨットの上で過ごす、贅沢で優雅なマジックタイム

 


日が沈むと星々が煌めきだした

 

入り江の先は、平良の街に明かりに照らされていた。満天の星にひたる

 

砂山ビーチ沖の夜のぜいたくな時間。12月末の明け方から、南の空に南十字星を見ることができる。4月には真夜中、6月は日没すぐに。宮古島の空は、南半球に近いのである

 


●宮古島の観光地を紹介!

スナヤマカフェ
TEL: 0980-79-0550
砂山ビーチに続く交差点にあるかわいいカフェ。黒糖カフェラテ580円も人気。ここの宮古そばはなんとタンタンメン風。汗をかいたらぜんざいでクールダウン。

スナヤマカフェ特製みやこぜんざい1,380円。宮古豆のエスプーマに自家製黒蜜、自家製黒糖アイスがドーン!

 

スナヤマカフェの外観。この先を左折すると砂山ビーチだ

 

 

cafe & yado como
TEL: 0980-78-4980
伊良部島南端にある素敵なカフェ。景色のよいテラスでスイーツを。ホテルも併設

マンゴーアイス(メニューと値段はその日の看板を参照)

 


マンゴージュースとマンゴーアイスをのせたブラウニー

 

テラス席が人気です

 

芝生に囲まれた素敵な場所

 

国道204号線、この看板が目印

 

 

割烹居酒屋 すえひろ
TEL: 0980-72-3099
荷川取港からほど近い、割烹居酒屋。店名のとおり、割烹料理店で修業したご主人がつくる宮古島料理は絶品

魚の塩煮800円~。いわゆる、マース煮

 

新鮮魚介にうみぶどうを和えた、海鮮サラダ850円

 

ソーメンチャンプル―700円

 

海岸通り沿い、石碑の看板が目印です

 

 

新和食堂
TEL: 0980-73-2811
行列必至、宮古そばの名店。そばもうまいがカレーもうまい、ということでカレーに挑戦!

カレーライス700円、350円で宮古そば(小)セットにできるのだ

 

開店直後に行けば、行列もなし(日による)

 

 

エンマリンワークス/チャータークルーズ
TEL: 046-845-6133
宮古島平良港の南、トゥリバーマリーナに拠点を置く、エンマリンワークスのチャータークルーズ。ラグーン44によるプランをぜひ。


デイチャーター(9:00~15:00)、6人297,000円(最大12人)、サンセットクルージング(16:30から2~2.5時間)6人187,000円

 

 


トゥリバーマリーナはヒルトン沖縄宮古島リゾートなどがある新規開発エリアにある

 


来間大橋(くるまおおはし)


宮古島といえば伊良部大橋が有名だが、来間島に架かる来間大橋もまたよい。写真右奥のリーフエッジが、美しき青の世界のコントラストを演出

 

西平安名崎(にしへんなざき)


宮古島最北部の岬。風力発電の風車と奇岩が織りなすスペクタクル。東の果て、東平安名崎と対をなす絶景スポット

 


警察型人形、宮古島まもる君。島内のあっちこっちにある。感情が分からない表情が好き

 


愉快な〈アケーディア・ロシナンテ〉の皆さん。後列左から藤田海さん、相澤オーナー、松下益暢(ますのぶ)さん、前列左から、筒井光香さん、松下美佳さん、室橋紅里子(ありこ)さん

 

次話を読む
更新をお待ちください

 

第1話を読む
スマガツオ爆釣! 慶良間諸島から宮古島へ。セーリングカタマランで渡ったゴキゲンな航海記!/灼熱の沖縄航、宮古島編(1)


宮古島・布干し堂桟橋の入港案内 
TEL: 090-8294-3937(布干し堂船主組合・本村繁信さん)


◆一般財団法人日本水路協会出版のnew pec(航海用電子参考図)から転載

入港DATA
5トン未満1日110円。要事前連絡。基本、避難、補給のための桟橋なので、最大でも利用は4 ~5日に。

 


平良(ひらら)港に入港したら、平良港北防波堤北灯台をかわして布干し堂船主組合の泊地へ。事前に連絡し空いていれば布干し堂桟橋の北側に係留

 

◆宮古島情報

●チャーター
ヨット エンマリンワークス  TEL: 046-845-6133
ラグーン44、5 ~6 時間 6 人297,000円~

●修理業者
仲間 奨さん TEL: 080-1948-2109
エンジン、FRP修理など

●用品店
メイクマン宮古店 TEL: 0980-73-7100
ホームセンター。急な部品はここで


次話を読む
公開をお待ちください


(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=山岸重彦/舵社 協力=沖縄県・宮古島観光協会)
※本記事は月刊『Kazi』2025年9月号に掲載されたものです。バックナンバーおよび電子版をぜひ

 

月刊『Kazi』2025年9月号はコチラ

 

 


相澤規勝さん
Norikatsu Aizawa
明治学院大学体育会ヨット部(外洋帆走)でヨットを学び、レースでは〈月光〉(J/ 24 )などで活躍。クルージングは、クラシカル艇モーリスで。2020年、ラグーン450に出合い、現在ラグーン42も持ちカタマランクルージングを楽しむ。

 


 

A_online_youtube.jpg

クルージング

クルージング の記事をもっと読む