ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は最南端の有人島・波照間島から、補給するために宮古島へと向かった。さて、今回は沖縄本島かな?
【これまでの内容】
暗礁や暗岩を抜けて宮古島の平良(ひらら)港に到着。一度通ったとはいえ、やっぱりこういう場所を通るのは緊張する。よかった無事に着いて。
さて、ここで燃料やら飲料水やらを補給して次に目指すは沖縄本島だ。どこに行こうかな。候補地は四つ。探してみたら、すべての港の写真があった。
まずは南西部にある糸満フィッシャリーナ。那覇市より南に位置する糸満市にある。糸満漁港の外側につくられた港で、ウェブサイトによると浮桟橋のビジターバースは全長12メートルまでと18メートルまで、合わせて26隻分くらいあるそうな。ニューペックを見ても、グーグルの航空写真を見ても、港前にたくさんの暗礁というのかサンゴ礁というのかが広がっていて、入港には注意が必要そう。
次に南東側の与那原マリーナだ。候補地の中で、ここだけ東側にある。観光名所の斎場御嶽(せーふぁーうたき)がある知念岬を回り込んだところにあって、風には強そう。サイトではビジターに関する記述が少ないので、なんともいえないけど、外来艇の申込書はあるので、受け入れてないわけではないのだろう。
さらにもう少し北上して南西部にある宜野湾港マリーナ。那覇市より北に位置する。ここは入ったことがあるし、滞在したこともあるので、真っ先に浮かんだ港だ。行ったのは2012年で、それから港周辺の陸地は大きく開発されたそうだけど、港自体はそこまで大きくは変わってないだろう。サイトにあるていねいな入港案内を見ていたら、なんとなく入港したときのことを思い出したし。やっぱり安心感が違うなぁ。
最後に候補地の中で一番北にある北谷町フィッシャリーナだ。北谷といえば、個人的にはアメリカンビレッジが思い浮かぶ。何度か行ったことがあるからか。でもそのころにはまだこのフィッシャリーナはなかった。サイトでは、ビジターに関する記載が見つけられなかったけど、1日からの利用料金が明記されているから、受け入れてないわけじゃないんだろう。
いろいろな点から考えると、やはり一度でも行ったことのある宜野湾港マリーナが理想的かな。ということで、宮古島の平良港から約175マイル!早朝出港で行ってみよ~♪
まっすぐ北東へ175マイル!四つの港のうち、どこに入ろうか迷ったけど、やっぱり一度入ったことのある宜野湾港マリーナが安心♪
日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、イラスト=内山良治)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2021年6月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。
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