トーハツ|BOATING GUIDE 2021

2021.06.25

日本で初めて量産型船外機を発売したトーハツは、自社の4ストローク船外機ではフラッグシップとなる「MFS115」を2020年8月に発売した。
丸5年をかけて開発された同モデルは、船外機では初となる“4-2-1等長排気システム”を採用し、トーハツの掲げる技術思想である“シンプリック・テクノロジー”を具現化したもの。
2022年で100周年を迎えるトーハツ、進化が止まらない船外機&ボートビルダーだ。

(文=舵オンライン編集部)

※タイトル写真はTF-23X

 

TF-23X / 23Xα

2019年に発売されて以降、人気を博している23ftのフィッシングボート、TF-23X/23Xα。幅広なプロポーションにより余裕のあるサイド通路を確保するとともに、フレアの大きなハル形状で広く平らなバウスペースも確保。高いブルワークと相まって、釣り時や停泊時の安全性と快適性を実現している。

オプションの高さのあるバウ&スターンレールを装備すれば、さらに釣りやすさがアップ。また、艇底のフィンキールにより、ソフトな乗り心地と船首の風流れの抑制を実現している。

23Xと23Xαは、外観からは判断できない内部構造の違いのみで、基本的な装備は共通。23Xは90馬力と115馬力の、23Xαは150馬力の自社ブランド船外機をそれぞれパッケージング。両モデルともパイロットハウス後部のスライドドア付き仕様が選べる(工場オプション)。バウカディにはオプションでマリントイレも設置可能。個室になるので女性にも安心だ。

 

パイロットハウス内。インストパネルは12インチクラスのディスプレーをビルトインできる。左舷側には、オプションの折りたたみ式ベンチシートも設置可能。

 

 

SPEC

●全長:6.90m ●全幅:2.46m ●艇体質量(リアドアあり/なし):1,130kg / 1,100kg(23Xα)、1,090kg/1,060kg(23X) ●燃料搭載量:150L ●最大搭載馬力:150馬力(23Xα)、115馬力(23X) ●定員:8名 ●航行区域:限定沿海 ●価格:4,697,000円(23Xα、トーハツBFT150A搭載)〜、4,213,000円(23X、トーハツMFS90A搭載)〜

 


TFW-17R2

ボートフィッシングに特化したプレジャー和船TFWシリーズ中、最小となる17ftモデル。このほかにラインアップしている23ftと25ftも、基本船型は同じだ。

フラットなボトムと軽量な船体は、パッケージングされる同社50馬力船外機でも余裕のある走りを実現。コンソール前には大型の船底貫通型イケスを標準で装備している。

そのサイズと質量からトレーラブルボートとしても活用できるため、各地のゲレンデで釣りを楽しむことも可能な一艇だ。

 

 

SPEC

●全長:5.24m ●全幅:1.76m ●艇体質量:400kg ●燃料搭載量:25L ●最大搭載馬力:50馬力 ●定員:5名 ●航行区域:限定沿海 ●価格:1,815,000円(トーハツMFS50A搭載)、1,265,000円(エンジンレス)

 


TOHATSU 4-STOROKE SERIES

トーハツ4ストローク船外機

トーハツでは2馬力から115馬力まで、4ストローク船外機を豊富にラインアップ。

2020年に新たにラインアップに加わったのが、MFS75/90とMFS115(上写真)。船外機では初の採用となる4-2-1等長排気システムを搭載することで、排気効率を向上させ、クラストップのトルクを実現。出力面でも、複雑な機構やセンサーを用いず、基本設計のよさを活かしたシンプルな構成で目標馬力を達成していることで、耐久面でも性能面でも有利に働く。

カラーは従来のアクアマリンブルーに加え、ベルーガホワイト(上写真)もラインアップ。

 


(問い合わせ)
トーハツ
〒174-0051 東京都板橋区小豆沢3-5-4
TEL:03-3966-3116
https://www.tohatsu.com/

 


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