Kaziヨットアワード2025クルーザー/レーサー部門1位は、外洋レーサーのジャノー・サンファスト30 ワンデザイン!/Kazi YACHT AWARD 2025

2026.04.21

ヨットとボートの雑誌『Kazi』が開催するKazi YACHT AWARD 2025。これは『Kazi』誌2025年3月号(2025年2/5発売)から、2026年2月号(本号、2026年1/5発売)に紹介したセールボートを対象とし、アワードを決定するものだ。前回紹介した大賞、ジャノー・サンオデッセイ350に続き、Kazi YACHT AWARD 2025、C/R(クルーザー/レーサー)部門を制したのは・・・ジャノー・サンファスト30 ワンデザイン!

世界的に人気が高まるダブルハンド外洋レースに特化したこのワンデザイン艇は、2024年パリ五輪では採用されなかったものの、同種目は世界的な潮流となっており、その中心的存在として注目る。

設計は外洋レーサーで実績豊富なVPLPが担当し、リサイクル可能なFRPを採用するなど先進性も高い。ボートはダブルハンドでの操作性を重視し、過度に大型・高出力にならず「人がコントロールできるサイズと性能」に抑えられている点が特徴だ。

では、選者とディーラーのコメントを見ていこう。

◆メインカット
photo by Kazuhisa Matsumoto | 設計を手掛けたのは、IMOCA60などのオフショアレーサーやマルチハルで数多くの実績を残すVPLP。また、このSF30ODは、世界で初めてリサイクル可能なFRPを使ったプロダクションヨットとしても注目を集めている(荒川海彦さん)

 

Kazi YACHT AWARD 2025 CRUISER / RACER
 C/R(クルーザー/レーサー)部門1位


JEANNEAU SUN FAST 30 ONE DESIGN 
ジャノー・サンファスト30 ワンデザイン

【SPEC】
全長:10.4m ■ハル長:8.99m ■水線長:8.40m ■全幅:2.99m ■喫水:2.00m ■排水量:2,750kg ■バルブ重量:500kg ■セール面積:アップウインド59.0m2、ダウンウインド99.5m2 ■燃料タンク:40L ■エンジン:ナンニN2(10馬力)■価格:問い合わせ

[問い合わせ]
オデッセイマリーン
TEL: 046-875-0650/046-879-2178

 

Kazi YACHT AWARD 2025 C/R Result


Boat Review 
荒川海彦さん(選考委員)
 C/R部門では、総合2位のジャノー・サンファスト30ワンデザインがトップを獲得。オフショアダブルス世界選手権が開催されるなど、ヨーロッパでは盛り上がりを見せているクラスだ。

 

Dealer’s Comment
加原和洋さん(オデッセイマリーン ) 
オフショアレースに新たな一ページを開くことを目指したワンデザイン艇です。丸みを帯びたバウは、スリリングな走りとパワーを生み出すでしょう。

 

加原和洋さんのコメントはコチラ
Facebookリンク

 



対象記事と選考方法
2025年3月号から2026年2月号までに紹介した、艇紹介および、艇の性能を取材し分析した記事を加えた38艇が対象。左記5人の識者に加え、植村浩志(舵社社長)と、安藤 健(同営業部)にKazi編集部員を加えた11人で選考。それぞれ1~10位を決め、1位30点、2位29点……10位11点を加点、識者の5人以外は1位20点からスタートした。

 

Kazi Yacht Award 2025選考委員

 


 

Kazi YACHT AWARD 2025、選考を終えて
文=Kazi編集部/中村剛司

ミドルレンジのクルージング艇に最高の賛辞が!

各選考委員の皆さんが言うように、対象期間における本誌のセールボート紹介が極端に少ない年度となった。38艇のエントリーを精査して思ったこと……、それは今年度はピュアレーサーと呼ぶべきスポーツボートがほぼなく、選考ジャンルとして成立しなかったこと。昨年度受賞艇フィガロ・ベネトウ3はピュアレーサーどころかフォイリングボートであったことを思うと、この時代の変容ぶりに戸惑いを隠せない。

そんななか、大賞を勝ち得たのはジャノー・サンオデッセイ350。誰もが認めるミドルレンジクラスの豪華で優雅なクルージング艇である。思い返せば、Kazi YACHT AWARDの大賞は、C/R&スポーツボートか、デイセーラーを含めたスモールボートが多いという傾向があった。そう思うと、最も多く存在するジャンルであり、最もセーリング人口が多い「クルージング派」の代表格たるサンオデッセイシリーズ、しかもその中間サイズ(人気レンジ)が勝つということは、実に王道、覇道的であり、215ptという圧巻の投票数も見ていて気持ちのよいものだった。

もう一つうれしいニュースは純国産艇の台頭。これまでの岡崎造船に加え、ニュージャパンヨットのリベッチオとルードメールの2艇がベスト10入り(リベッチオは部門賞受賞)。輸入部材の高騰で国産だから安いというわけにはいかないが、手放しで応援すべき結果であった。これからも注視したい。

 

(文=Kazi編集部 写真=松本和久)
※関連記事は月刊『Kazi』2026年2月号に掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ

 

月刊『Kazi』2026年2月号、ぜひご一読ください。

月刊Kazi2026年2月号購入はコチラから
Amazonはコチラから

 


 

KZ バナー.jpg

ヨット

ヨット の記事をもっと読む