
今回で6回目を迎えたKazi YACHT AWARD。『Kazi』誌2025年3月号(2025年2/5発売)から、2026年2月号(本号、2026年1/5発売)に紹介したセールボートを対象とし、アワードを決定するものだ。
そして、Kazi YACHT AWARD 2025の輝く大賞に選ばれたのは・・・・、ジャノー・サンオデッセイ350! クルージング艇の雄、ジャノーの新型クルージングヨットだ!
このサンオデッセイ350は、ベストセラーモデル349の後継として登場したミドルサイズ艇。外観、構造、居住性、走性能のすべてで進化を遂げたクルージングライン。
最大の特徴は、大型モデルで採用されていた「スロープド・サイドデッキ」を中型艇に初導入した点。これにより安全で快適な動線と良好な視界を実現し、操船性も向上している。また船体幅の拡大や直線的なデザインにより、船内空間は大幅に広く、整理された機能的なインテリアとなった。
では、選者とディーラーのコメントを見ていこう。
◆メインカット
photo by Kazuhisa Matsumoto | 下と上の写真と同じコンディションでのクローズリーチング。風上側のラダーを90%ほど水面上に出して、7ノット半ばのスピードで快適に走る。操縦はいたって楽で、小気味よく波を乗り越えていく(西村一広さん)
Kazi YACHT AWARD 2025 大賞
Jeanneau Sun Odyssey 350
ジャノー・サンオデッセイ350
【SPEC】
■全長(バウスプリットを含む):10.94m ■ハル長:9.99m ■水線長:9.38m ■全幅:3.59m ■喫水:1.98m ■軽荷排水量:5,656kg ■バラスト重量:1,580kg ■セール面積:メイン31.60m2、ジブ23.40m2 ■燃料タンク:130L ■清水タンク:206L ■エンジン:ヤンマー3YM30(29 馬力) ■価格:問い合わせ
[問い合わせ]
オデッセイマリーン
TEL: 046-875-0650/046-879-2178
Kazi YACHT AWARD 2025 Result
Boat Review :西村一広さん(選考委員)
満を持しての日本登場!
船体長さ9.99mのミドルサイズでありながら高い居住性と帆走性能、そして美しいスタイリングの三位一体を、見事に実現させたジャノー快心のクルージングモデルだという印象を持っている。ひとクラス上の快適な居住環境が充実した、ゆとりの船内空間とデッキレイアウトを持ち、さらに実際の試乗では、そのボリュームたっぷりの船体を爽快なスピードで走らせることができるセーリング能力にも、心底驚かされることになった。セーリング中の姿が美しいのはもちろんだが、係留しているときや錨泊中の浮き姿にも思わず目を引きつけられるスタイリングも、おそらく高く評価されたのではないかと思う。
Dealer’s Comment:藤本 伸さん(オデッセイマリーン)
Kazi YACHT AWARD 2025において、 ジャノー・サンオデッセイ350が大賞を受賞できたことを、輸入元であるオデッセイマリーンとして心より感謝申し上げます。本艇の快適性と操船性、そしてデザイン面まで高く評価いただいたことは大きな励みとなります。今後もヨットの魅力を広めるべく、信頼性ある製品と充実したサポートで市場を活性化し、日本のセーリングシーンをさらに盛り上げてまいります。
藤本 伸さんのコメントはこちら
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対象記事と選考方法
2025年3月号から2026年2月号までに紹介した、艇紹介および、艇の性能を取材し分析した記事を加えた38艇が対象。左記5人の識者に加え、植村浩志(舵社社長)と、安藤 健(同営業部)にKazi編集部員を加えた11人で選考。それぞれ1~10位を決め、1位30点、2位29点……10位11点を加点、識者の5人以外は1位20点からスタートした。
Kazi Yacht Award 2025選考委員



Kazi YACHT AWARD 2025、選考を終えて
文=Kazi編集部/中村剛司
ミドルレンジのクルージング艇に最高の賛辞が!
各選考委員の皆さんが言うように、対象期間における本誌のセールボート紹介が極端に少ない年度となった。38艇のエントリーを精査して思ったこと……、それは今年度はピュアレーサーと呼ぶべきスポーツボートがほぼなく、選考ジャンルとして成立しなかったこと。昨年度受賞艇フィガロ・ベネトウ3はピュアレーサーどころかフォイリングボートであったことを思うと、この時代の変容ぶりに戸惑いを隠せない。
そんななか、大賞を勝ち得たのはジャノー・サンオデッセイ350。誰もが認めるミドルレンジクラスの豪華で優雅なクルージング艇である。思い返せば、Kazi YACHT AWARDの大賞は、C/R&スポーツボートか、デイセーラーを含めたスモールボートが多いという傾向があった。そう思うと、最も多く存在するジャンルであり、最もセーリング人口が多い「クルージング派」の代表格たるサンオデッセイシリーズ、しかもその中間サイズ(人気レンジ)が勝つということは、実に王道、覇道的であり、215ptという圧巻の投票数も見ていて気持ちのよいものだった。
もう一つうれしいニュースは純国産艇の台頭。これまでの岡崎造船に加え、ニュージャパンヨットのリベッチオとルードメールの2艇がベスト10入り(リベッチオは部門賞受賞)。輸入部材の高騰で国産だから安いというわけにはいかないが、手放しで応援すべき結果であった。これからも注視したい。
(文=Kazi編集部 写真=松本和久)
※関連記事は月刊『Kazi』2026年2月号に掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ
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