photo by COR 36 / Studio Borlenghi
7戦先勝の激闘、第36回アメリカズカップ挑戦者決定シリーズ決勝は、イタリアから参戦したルナロッサ・プラダ・ピレリ(以下、ルナロッサ)が制した! 7勝1敗と、圧倒的な力を見せつけた勝利となった。
ルナロッサは、防衛チームであるエミレーツ・チームニュージーランドに最初に挑戦を表明したことで、挑戦者代表という立場であり、チームのCOOパトリツィオ・ベルテッリがオーナーを務めるプラダの名を冠したプラダカップを仕切るなど、本大会の中心的な存在でもあった。
プラダカップの最初のラウンドロビンでは精彩を欠いたルナロッサだったが、セミファイナル、ファイナルとアップデートに成功し、すばらしい走りを見せ、イネオス・チームUKを退けた。
これで、3月6日から始まる、第36回アメリカズカップ本戦へコマをするめることになった!
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オークランドのレースヴィレッジに凱旋するルナロッサ
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お約束のダイブ! スキッパーでありチームディレクターの重鎮、マックス・シレーナが落とされる!
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ちょっと怖いイメージのあるシレーナさん。よくもまあ、落としたよね。勇気ある人、いました
YouTubeを検証し、誰が落としたのか調査します(笑)
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普段クールなジミー・スピットヒル(ヘルムスマン)が笑顔に。まじでめずらしい。
「私たちはミスを抑え、落ち着き、あらゆる場面でよい決断をすることができた。ボートも最高のパフォーマンスを出してくれました」とコメント
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びしょ濡れのシレーナ(左)と、陽気なイタリアの伊達男、フランチェスコ・ブルーニ(ヘルムスマン)。
「ファンタスティコ! ファンタスティコ!(すばらしい! 信じられない!)」とブルーニ
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敗れた、イネオス・チームUKのスキッパー、ベン・エインズリー。
「ルナロッサは素晴らしい働きをしたし、イタリアチームは素晴らしかった。イタリアが再びアメリカズカップに参戦することは偉大なことです。ジミーとフランチェスコ、すべてのクルー、スタッフの皆さん、おめでとうございます。彼らの走りは見事でした。それは、本戦に出場するのに値するものです。私たちは、この戦いを通過できなかったことを残念に思いますが、これからどのようなビジョンを描くか考える必要があります」とコメント
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ルナロッサ・プラダ・ピレリ、おめでとう!
次は、3月6日からはじまる、第36回アメリカズカップ本戦で会いましょう!
(文=Kazi編集部/中村剛司) ※関連記事は『Kazi』2021年4月号にも掲載予定。