【水路を航く】#69/古来より人々の足として、そして今では貴重な体験の場としてあり続ける ~愛知県豊橋市・豊川 牛川の渡し~

愛知県の東部を流れる豊川の源流は長野・山梨・静岡の3県にまたがる赤石山脈。
通称・奥三河という名でも知られる地域の山々から湧き出た水はこの川を経て三河湾へ注ぐ。
東海道の一部として昔から人の行き来も多く、豊川を渡るために渡船が使われていた。
豊橋市の牛川町と大村町をつなぐ渡船「牛川の渡し」は、一説には平安時代末期から始まったという話もある。
距離にして約70メートルをおよそ5分で渡るという短い船旅だが、周辺には橋が架かっていないため、歩いて対岸まで行こうとすると2時間ほどかかる。
地域住民の交通手段として活用されるほか、全国的にも珍しい手漕ぎの渡し船を目当てにした観光客も多く訪れる。
普段は一日30人程度、多い日で100人ほどの乗客を、竹ザオ一本で対岸へと運ぶ。
あせらず気負わず、しかし着実に前へと進む渡し船ののどかな景色は、見る者の心もなごませる。







◆日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『BoatCLUB』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。
◆第68回は、『BoatCLUB』2024年10月号に掲載された、温暖な気候と美しい景色で観光地としても人気の高い小豆島の風景をお届けする。
(※本記事の取材は2024年の7月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)
(文・写真=舵社/山岸重彦)






















