
「Starlink(スターリンク)」をご存じだろうか。アメリカの民間宇宙企業、SpaceXが運用する、低軌道衛星を利用したインターネット通信サービスだ。
そのStarlinkを活用し、スマートフォンと衛星を直接つなぐ新たな通信のかたちとして、2025年4月、KDDI、沖縄セルラーが「au Starlink Direct」の提供を開始した。サービス開始から1年が経った現在も、陸から遠く離れた海上で通信が可能という点で、セーラー、ボーターから大きな注目を集め続けている。
そしてこの春、同様の流れがさらに加速する。
KDDIに続き、今年4月10日にソフトバンクが新サービス「SoftBank Starlink Direct」の提供を開始、4月27日にはついにNTTドコモも同様のサービス「docomo Starlink Direct」の提供を開始予定だ。これで大手3キャリアは全てスターリンクを利用したサービスを取り扱うことになる。
それぞれソフトバンク、ドコモのユーザーであれば追加料金はなし、最新のソフトウエアにアップデートするだけ(iOSの場合は設定画面から「衛星通信」をONにする)という、特別な申し込みはなしで使えるサービスだ。
対応機種も幅広く、衛星通信対応のスマートフォンであれば問題なく利用できる。なお、それぞれの関連ブランド、ワイモバイル、LINEMO(ライネモ)や、ahamo(アハモ)でも利用可能だが、ワイモバイル、LINEMOに関しては若干条件などが異なるので、こちらのユーザーはHPなどで詳細をチェックしよう。

「docomo Starlink Direct」は4月27日(月)からサービス開始。対応機種は84機種(4月2日現在)。多くの機種で利用できるサービスだ
加えて、この2社より1年早く同サービスを開始していたKDDIは、この4月より「au Starlink フェリーWi-Fi」の導入船舶を、新たに7隻、順次拡大していく。
au Starlink フェリーWi-Fiは、主に通信環境の悪い海域を走る長距離フェリーに向けて提供されるStarlinkを使用した船上Wi-fiサービスで、すでに計8隻(新日本海フェリー[すずらん・すいせん・らべんだあ・あざれあ・けやき]、東京九州フェリー[はまゆう・それいゆ]、マルエーフェリー[波之上])に導入されている。
これに加え、新たに太平洋フェリー(北海道苫小牧~宮城県仙台~愛知県名古屋)とオーシャン東九フェリー(東京都有明~徳島県徳島~福岡県新門司)が運航する計7隻にも順次導入されていく予定だ。
導入された船では、どんなに陸地から離れた海域にいても、家族や友人への連絡や、映画やアニメなどのお気に入りの動画を楽しむことも可能になる。
利用料金は、auのユーザーおよび、au Starlink Direct専用プランを契約している人は無料だが、他の回線を利用している人は1,500円/24時間の利用料金が必要となる。

「au StarlinkフェリーWi-Fi」は、これまでも計8隻の長距離フェリーで利用できていたが……
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この4月から、順次7隻に新たに導入されていく!(4月24日現在、きそ・いしかり以外の船はすでに導入済み) 船が移動の選択肢に新たに加わる人も多いのではないだろうか
高速・低遅延の衛星通信Starlinkの一般層への普及により、陸地から遠く離れた海上で、誰でも快適なインターネット環境を享受することができる。
スマートフォンは“圏外”が当たり前だった海の上でも、ストレスなく電波がつながる時代が、いよいよ現実味を帯びてきた。
陸地から遠く離れるロングクルーズの際も、このサービスを使えば天候の確認や仲間との連絡も滞りなく行うことができ、安全面でも娯楽面でも役立つこと間違いなし。
衛星通信を上手に使って、快適で安全な航海の一助としよう。
au 公式ホームページ
https://www.au.com/
ドコモ 公式ホームページ
https://www.docomo.ne.jp/
ソフトバンク 公式ホームページ
https://www.softbank.jp/
(文=有賀航平/Kazi編集部 画像提供=太平洋フェリー、NTTドコモ)
