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誰でもフォイリングが現実になる!/SKEETA(スキータ)

2021.03.15

"誰でも簡単に飛べる"という噂の、スコータイプのフォイリングディンギー「SKEETA (スキータ)」。

現在日本で広く出回っている国際モス級のいろいろなボートは、せっかく手に入れたのに操船が難しく、思い通りに乗れない人も少なくない。そこで、みんなが簡単に乗れて楽しめるフォイリング艇があればと、マリタイムトレーディングの橘 直美さんが輸入したのがスキータ。1,300,000円+輸送費+税と、フォイリング艇の中では手ごろな価格も魅力だ。

 

■モス級とスキータとの違い

スキータは、スターン付近に浮力をつけ、出着艇時や海上でラダーを扱えるようにするため、船尾を延ばしている。モス級の規定サイズ(全長3.355m)より大きな、全長3.66m×幅1.26mのフォイリングディンギーだ。

また、出艇の方法にも工夫がなされている。通常のモス級の場合、出艇前にスロープなどで艇を横に倒し、フォイル(水中翼)を取り付ける。そして艇を背負って、フォイルが海底につかないところまで行ってから艇を立てる。しかしスキータは、陸上でラダーやメインフォイルを付け、船台ごと進水して出艇することができる。モス級の難しいポイントを省略し、出着艇を簡単にした、いいとこ取りのフネだ。

 

左からモス級のMACH2(マック2)、Beiker(ビーカー)、SKEETA(スキータ)。

 

出艇の際に、事前に陸上で差したセンターフォイルを整える様子。

 

■スキータのフォイルシステム

●ワンド(ハイトセンサー)
艇の高さを感知し、メインフォイル(水中翼)全体を動かし、仰角を自動トリムする

 

●メインフォイル
左:離水して高さを得たら迎角が最小になる。
右:着水時は迎角最大で、リフト力をかせぐ。

 

ラダーフォイルは陸上で取り付け可能。素材は、ホリゾンタル(水平部分)の両端の白い部分がポリプロピレンプラスチックで、それ以外の部分はアルミ合金。アルミは複雑な形を作るのに不向きなため、部分によって異なる素材が使われている。

 

筆者(学生時代はスナイプ級クルーだった)もスキータに乗ってみた。普通のディンギーを走らせる感覚でセーリングを楽しむこともできる。

 

フォイリングするコツは、アンヒールさせて走ること。飛べれば、もっと楽しいセーリングの世界が待っている。

 

50歳のおじさんでも飛べた。これで「誰でも飛べる」というフレーズに偽りがないことが証明された。年齢を問わず楽しめるフォイリングディンギーなのだ。

 

●以下、スキータでフォイリングに挑戦した編集部員/中村(上写真)よりコメント
学連(470級スキッパー)を引退し30年……。キールボートでなまり切った体でも、スキータなら飛べました! マック2に玉砕し、ワスプでも辛酸をなめた私でしたが、いまや"スキータラブ"です。
そもそも橘さん(71歳)がひょいひょい飛んでらっしゃいます。フォイリングに年齢は関係ありません。

 

↑スキータがフォイリングする様子はこちら

 


SKEETA (スキータ)
●全長:3.66m
●幅:1.26m
●ウイング幅:2.3m
●セール面積:8.5㎡、9.5㎡
●ハル重量:35kg
●価格:1,300,000円+輸送費+税

(問)マリタイムトレーディング
TEL: 090-5346-8803
E-mail: velocitek.jp@gmail.com

 

(文=Kazi編集部/松山 暁、写真=舵社/山岸重彦、矢部洋一、Kazi編集部/中村剛司)

 

この内容は月刊『Kazi2021年12月号に掲載された記事をベースに再構成したものです。この号の特集は「フォイリング艇に乗ってみた!」と題し、中学生セーラーや編集部員、プロセーラーが、さまざまなフォイリングディンギーに乗りました。フォイルや飛ぶ仕組みなど、マニアックな解説付きです。ご興味のある方は、バックナンバーをお求めください。

 


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