オーシャンセーラー北田 浩氏/渾身の軌跡を記した『光跡』上梓

2021.01.16

大西洋横断レースを3回完走した日本人セーラー、北田 浩氏。

しかも、そのうち2回はソロ(単独)での参加、完走である。

ザ・トランザット2016にはじまり、ルート・デュ・ラム2018(日本人初参戦・初完走)、そして、日本人初となるフォイリングIMOCA 60による公式レースへの挑戦/ファストネット2019(ダブルハンド)参戦など、数多くの偉業を達成した著者による珠玉のオーシャンレース挑戦譚『光跡』が発刊された。

大西洋横断レースへ果敢に挑み続けるソロセーラーが体現した情熱は、読むものの心を遥か水平線のかなたへ誘う。 40歳でヨットを知り、45歳で沖縄~東海ヨットレースに参戦。国内最長の外洋レースに参戦した著者の心に灯った炎。

ついには、フランスのオーシャンレースの聖地、ロリアンでクラス40を建造し、過酷な大西洋横断レースに次々と挑戦する姿は、多くのセーラーの心を打った。

 

先行発売の100部は即日完売。

すべてのセーラーに送る、魂の叙事詩である。

 

 

photo by Laurent Apollon

THE TRANSAT 2016

カスタマイズした愛艇〈貴帆〉(クラス40)を新造し、果敢にも大西洋単独無寄港横断レース「THE TRANSAT 2016(ザ・トランザット2016)」へ参戦。見事完走を果たした。フィニッシュ地のニューヨーク、自由の女神像の前にて 

 

 

photo by Yoichi Yabe

La Route du Rhum 2018

日本人初参戦、初完走を果たしセーリング界に衝撃を与えた、 「La Route du Rhum 2018(ルート・デュ・ラム2018)」。船尾にS.H.O.R.C(南北海道外洋帆走協会)のバージ(クラブ旗)をなびかせ、大西洋をたった一人、走り続ける。3,500マイルの彼方、グアドループまで…… 

 

 

photo by Laurent Apollon

オーシャンヨット界の英雄、エリック・タバリーの妻、ジャクリーン・タバリー(写真左)とも親交の深い北田氏。ザ・トランザット2016のフィニッシュにジャクリーンが駆けつけたことが縁となった 

 

 

photo by JOSA

ジャクリーン・タバリーの自宅に招かれ食事をした際、プレゼントされたエリック・タバリーの写真集。今回発行された北田氏の著作のオビにある言葉は、このときジャクリーンが北田氏に送った「エリックが、あなたをここに導いてくれた。それが何よりの贈り物だから」による 

 

 

photo by Yoichi Yabe

コロナ禍により2020年の活動は制限されたが、北田氏の挑戦はまだまだ続く

 

 

『光跡』

北田 浩 著

品番:6413

価格:本体 1,800円+税

四六判 296頁

発売:2020/12/25

ISBN 978-48072-6413-1

発行:舵社

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※光跡の収益はJOSA(Japan Ocean Sailors Association):[一社]日本オーシャンレーサー協会)の協賛金として寄付され、若者らの活動資金に充てられます。 

 


北田 浩

 Hiroshi Kitada

1964年(昭和39年)7月28日、青森県下北郡東通村生まれ。 40歳でヨットに出合い、45歳で国内最長「沖縄~東海ヨットレース」に初挑戦(総合4位)。 48歳の時に米西海岸からハワイを目指す「トランスパック」に初参戦(クラス別ファーストホーム・修正2位)。 51歳で英プリマスから米ニューヨークまでの単独大西洋横断レース「ザ・トランザット」に日本人として初出場(クラス別7位)。 54歳の時に、自身、2度目の単独大西洋横断レースとなる「ルート・デュ・ラム」に日本人として初参戦(クラス別34位)。 大西洋横断レースに出場・完走すること3回、うち2回はソロという偉業を達成したオーシャンセーラー。 従業員200人超を抱える企業の経営者でもあり、直近の人間ドックで体内年齢41歳と診断された健康優良人。愛艇〈貴帆〉は妻と娘の名前から一文字ずつもらって命名した。 

Le Chemin d' Hiroshi Kitada( 北田 浩さんのホームページ)はコチラ

 

(文=Kazi編集部)


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