ボート遊びの楽しさを感じた試乗体験会|はじめよう海。乗ってみようボート。

2022.09.12

ボート免許を取ったはいいけれど、実際にボートに乗ることのできるチャンスはなかなかない。

ボート遊びに興味はあるけれども、どこからどうやって始めたらいいのかもわからない。

そんなユーザーのために、ボートディーラーとメディア、そしてマリーナといった業界各社が協力し、昨年からスタートした新しい形の試乗・体験会、その名も「はじめよう海。乗ってみようボート。」。昨秋の初開催、今年5月の開催に続いて、この9月10日(土)と11日(日)の2日間、横浜ベイサイドマリーナで第3回目となるイベントが実施された。

 

あくまでもエントリーユーザーのための「試乗」と「体験」に徹したイベントにもかかわらず、今回も業界各社が手弁当で協力してくれた。ユニマットプレシャスハウンツリビエラリゾートポートサイドオカザキヨットシティマリーナヴェラシスの6社が試乗艇を提供。トヨタ・ポーナム28V、ヤマハ24シエスタ、アイロンマリンAMX34、ゾディアック750PRO、アクソパー22T-TOP、パーカー790エクスプローラー、スズキマリン・フェイバスという、バラエティーに富んだモデルが用意された。

 

試乗体験は各1時間。オンラインでの事前予約制が取られたが、開催前に大半の枠が埋まってしまう盛況ぶり。

併せて、当日受け付けも行っている。会場の横浜ベイサイドマリーナはアウトレットモールを併設しており、偶然イベントを知った海に縁のない一般客の参加も少なくなかった。

そう、このイベントは、まさに「はじめよう海」「乗ってみようボート」なのだ。

 

今回は開催期間の2日間とも強風コンディションとなってしまった。主催者では安全に留意し、港内および入り口付近までのクルーズとなったが、それでも参加者の皆さんたちの笑顔が印象的だった。外には出ることができなくても、ボート遊びの楽しさの一端は伝わったのではないかと思う。

初日は70人弱、2日目は80人強の参加者があった。海やボートを一緒に楽しむことのできる仲間が増えたことに対して、単純にうれしく思う。

 

今回のイベントに協力した各社のスタッフ一同

 

コロナ禍以降の2020年、2021年と、ボート免許の取得者はかなり増えている。潜在的に海やボーティングに興味を持っている人たちが、まだまだたくさんいるということの現れだ。

ただ、せっかくボート免許を取ったはいいけれど、そこで終わってしまっている人の割合もかなり多いと思われる。例えば車の免許を取った場合ならば、家族や友人の車にすぐに乗れるチャンスがあるけれども、ボートの場合はなかなかそうはいかない。機会も少なければ情報も少ない。これって、あまりにももったいないことではないだろうか。

「ナントカ協会」といった業界団体はあるけれども、海やボートのファンを増やすための草の根の普及活動がキッチリと行われているかといえば、筆者の意見としては、残念ながらとてもそうとは思えない。例えば免許を取ったばかりのユーザーが、華やかな大型ラグジュアリーボートばかりが居並ぶボートショーに足を運んだとしても、そこで自分の遊びがイメージができるかといえば、大きな疑問符が頭に浮かぶ。

だからこそ、新しい仲間を増やすための「機会」を継続的に設けていくことは、そこにかかわる一人として、手前みそながらも意味があると信じている。

新しいスタイルの体験試乗会「はじめよう海。乗ってみようボート。」は3回目の開催を無事に終えることができた。いろいろと課題も多いが、何より1人でも多くの人にボート遊びの楽しさを知ってほしいという願いから、来年以降も継続的な開催を計画している。

この記事を読んでくれたアナタも、ぜひ来年は仲間を誘って参加してみていただきたい。

 

(文=舵社/安藤 健 写真=舵社/宮崎克彦)

 

●「はじめよう海。乗ってみようボート。」公式サイト
https://www.onlineboatshow.jp/newcomer

 


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