
悠久の琵琶湖畔に紡がれる
新たなマリンライフの叙事詩
ダイナースクラブカードが西日本エリアでマリン関連企業との提携を拡大している。
ボート販売から美食までを提供する琵琶湖のロータリーピア88は、その代表的な存在である。
両社の提携で、船を持つことを“文化”へと昇華させる豊かなマリンライフが見えてきた。
琵琶湖南部に位置し、販売から給油、レストランまで完結するマリーナ、ロータリーピア88。湖上のライフスタイルを総合的に提案する、比類なきリゾートだ
海を愛し、艇を駆る。その悦びを単なる“所有”に留めず、豊かな人生の一部へと昇華させること。今、日本のマリンシーンにおいて、決済という枠を超えた真のパートナーシップが産声を上げている。ダイナースクラブカード―日本初のクレジットカードとしての矜持を胸に、彼らが描く次なる航路は、西日本におけるマリンレジャーの再定義だ。
2024年、横浜ベイサイドマリーナで年間使用料をはじめとする費用の支払いをカード決済で完結させる革新的な試みを始動させたダイナースクラブ。その動きは2025年、西日本エリアへと着実に広がりを見せている。中でも注目されるのが、近畿?中部圏を拠点とする有力販売店との提携拡大である。
その象徴的存在が、滋賀県の琵琶湖畔にあるマリーナロータリーピア88だ。LIBリゾートが運営する同施設は、単なるマリーナの範疇を超えた、いわば“湖上の城”的な存在である。トーイングボートの世界を席巻するセンチュリオンボートをはじめとする個性的な艇の販売から、高度なメンテナンス、アクティビティー、そして洗練されたレストラン。すべてが“”で完結するこのマリーナは、ダイナースクラブが求める理想のマリンライフ像と高い親和性を示している。
「私たちが目指すのは、マリンレジャーを単なる一過性の“ステータス”的象徴から、世代を超えて愛され受け継がれる“カルチャー(文化)”へと昇華させることです」
LIBリゾートの山下勝正社長はそう語る。何かを誇示するのための道具ではなく、家族や仲間と時間を共有するための場としてのボート。掲げる理念“LIFE IS BETTER”は、マリーナ運営の随所に息づいている。
LIBリゾートの山下勝正社長(右)とダイナースクラブの清水雅寛担当部長(左)。「レジャーをカルチャーへ」という山下氏の情熱と、ダイナースクラブが大切にする人生の豊かさが共鳴する
「LIFE IS BETTER」を理念に掲げるスタッフ(上)。白亜のクラブハウスは、非日常と日常を優雅につなぐ琵琶湖の玄関口だ。1階にはレストラン(中)、2階にはラウンジスペース(下)がある
例えば終業時間を「日没」と定め、夕陽と向き合う時間を大切にする姿勢や、muta MARINEとの協業による洗練されたスタイル提案は、従来の枠に収まらない新たなマリン像を提示する。
この思想に対し、ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブの清水雅寛(業務推進担当部長)も強い共感を示す。
「私たちが掲げる“お客さまの人生を豊かにする”というコンセプトと重なると感じています。ボート購入などマリンライフの支払いにカード決済を導入することで、単に利便性だけでなく、ポイント付与という付加価値が加わり、会員さまのライフスタイルをより豊かにする役割を果たせるはずです」
すでにボート購入の決済にダイナースクラブカードを利用するロータリーピアのメンバーも多く、今後はマリーナの年間利用料などの決済もすべてダイナースクラブカードで処理できる日もそう遠くなさそうだ。経営者層の多いダイナースクラブ会員にとって、ボートは福利厚生やブランディングにも資する存在。不況下でも手放されにくい理由は、そこに人の絆を育む場があるからだろう。
ダイナースクラブとロータリーピア88。両社の協業は、日本の水辺に新たな文化の風を吹き込んでいる。人生という航海を、より豊かに、より優雅に。その新たな地平へ、いま帆を上げるときが来ている。
センチュリオンをはじめとする個性豊かなボートが並ぶ。ほかにミドルクルーザー、ヨット、バスボートなどを取り扱っている
淡水の琵琶湖は艇の維持に最適。販売から艇置、メンテまで一貫した体制がオーナーを支える
(文=中山清美、写真=落合明人)
(問)ロータリーピア88
滋賀県大津市苗鹿3-12-1
TEL.077-579-5554
rotary-pier88.com/