ハワイの伝統航海カヌー「ホクレア」、ふたたび

2021.08.29

体験型クラウドファンディング 「Zenes(ゼネス)」は、NPO法人日本航海協会企画のもと、2022年から2026年にかけてハワイから66,000キロに及ぶ環太平洋航海を行う伝統航海カヌー〈ホクレア〉を、日本に迎えるためのクラウドファンディングプロジェクトを開始した。

 

(文=CANOE WORLD編集部/星野 淳)

 


ハワイの伝統航海カヌー〈ホクレア〉は、コンパスなどの計器を一切使うことなく、星や太陽の動き、波や風の変化など、自然から得られる情報のみを使う伝統航海術によって航海をする約19メートルの双胴船。1975年に復活し、これまで40年以上に渡って、ハワイから太平洋の島々、世界一周航海など、地球を約7周するほどの距離を航海してきた。
2007年にはハワイからポリネシアの島々を巡ったあと、沖縄、熊本、長崎、福岡、山口、広島、愛媛の寄港地を経て、横浜に入港。空には報道のヘリコプターが旋回し、多くの見学者から歓声が上がるその光景は当時さまざまな形でニュースになったので、記憶に残っている人も少なくないのではないだろうか。

 


今回の航海は、1976年の〈ホクレア〉初航海から50周年を記念し、2022年から2026年の約4年をかけて、世界46カ国・全345カ所をめぐりながら太平洋を一周するというもの。日本にも寄港する計画で、およそ66,000キロの壮大な航海となる。

 


日本の港に〈ホクレア〉を迎え入れるためには、各港の情報や水路などを記した海図や水路書誌などの情報の入手、気象海象調査、現地日本のクルートレーニングなど入念な事前準備が必要となる。今回のクラウドファンディングは、〈ホクレア〉の環太平洋航海の意義や想い、星の航海術を伝えるとともに、〈ホクレア〉の環太平洋航海を日本に受け入れるための準備資金を募るというもの。
ちなみに、クラウドファンディングの起案者、NPO法人日本航海協会理事の奥 知樹さんは、実際にホクレアの正規クルーとして2014年~2017年にかけての世界一周航海で、インド洋横断(バリ~モーリシャス)に参加した人物だ。

 


■クラウドファンディングの概要
~星を道標に大海原を繋ぐ~ 伝統航海カヌー〈ホクレア〉を日本に迎えたい!
・起案者:日本航海協会
・申込期間:2021年8月20日(金)~10月10日(日)まで
・目標金額:150万円
・集まった資金の使い道:〈ホクレア〉日本受け入れのための準備資として利用(主に航海ルートの情報収集と提供、気象海象情報の入手など)
・日本側でのクルートレーニング 

 


■主なリターン品の例
・日本航海協会ロゴ入りTシャツ、ポロシャツ、トートバッグ(3,500円~)
・寄港予定地である宮崎の地域産品 (4,800 円/20名限定)
・星の航海術オンラインセミナー (7,000 円/30名限定)
・カヌー作り体験(日帰り)(15,000 円/15名限定)
・クルートレーニング体験(日帰り)(35,000 円/15名限定)
など全17種類

 

クラウドファンディングの詳細はこちら

 


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