最上級の「アルピナ・マジック」その魅力はどこにあるのか

2023.07.27

BMWの8シリーズをベースとする、アルピナのフラグシップモデル、B8グランクーペ。その走りには想像を超えるラグジュアリーとパフォーマンスがある。

残念ながら、自分にはボートというものに頻繁に触れる日常がないので、いかにも子どもらしい表現になってしまうのだけれど、よく「波ひとつない鏡のような水面を、ボートは滑るように進んでいく」という言葉をイメージすることがある。その姿は優美なことこのうえなく、また見る者にとっては憧れでもある。

アルピナの最上級モデルである「B8グランクーペ」のステアリングを握りながら、ふとこのようなことを考えたのは、目的地がマリーナであったことだけが理由ではないのだろう。アルピナの伝統的な21インチ径「クラッシック」ホイールに、このモデルのために専用開発されたフロントに245/35ZR21、リアには285/30ZR21という大径のピレリ・タイヤを組み合わせながら、B8グランクーペは路面の状態から予想する以上に見事な接地感と乗り心地を常に演出し続けるのだから。

 

美しい8シリーズのボディーに、アルピナ製21インチ径「クラッシック」ホイールを組み合わせる。これだけでもサイドの表情は大きく変わる

 

レザー刻印でアルピナのエンブレムをあしらったクリスタル製のシフトノブなど、美しい仕上がりを見せる室内

 

これはB8グランクーペに限った魅力ではなく、アルピナ車のすべてに言える大きな特長だ。アルピナのカスタマーやファンはそれを“アルピナ・マジック”と評するが、その一方でワインディングロードを思いきり駆け抜けたければ、サスペンションは見事な接地感を演出しながら、ボディーがひとまわり小さくなったかのような俊敏で正確なコーナリングをドライバーに体験させてくれる。

究極のラグジュアリーと究極のパフォーマンス。その両方を世界の最高水準で持ち得ているのが、このB8グランクーペだ。そう結論づけることに個人的には一切の抵抗は感じない。

搭載される4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは最高出力が621馬力、最大トルクが800Nmと、これもまた魅力的な数字。ちなみにベースとなったBMWのM850iからのエクストラは、それぞれ91馬力、50Nmという計算になる。組み合わせられるミッションは、これもアルピナ車ではおなじみのスイッチトロニック機構を備えた8速ATだが、実際にはトルクの大きさとアクセル操作によるシフトダウンが最適なタイミングで行われるため、それによるマニュアル操作の機会は多くはない。

 

搭載エンジンは4.4リッターのV型8気筒ツインターボ。最高出力は621馬力にまで向上している。ミッションは8速ATだ

 

後席にも十分な居住スペースが与えられるだけでなく、シートのホールド性も抜群。長距離の移動でも疲れは少ない

 

マイナーチェンジによって、フロントグリルなど一部のディテールが変更されたが、いつものようにアルピナの手によってデザインが改められたパートは、いずれも確かな機能の向上を実現している。さらに最適化されたエアロダイナミクスは324km/hの最高巡航速度を可能にするが、もちろん日本にはそれを確認する場所など公道上には存在しない。

美しく高級なインテリアもアルピナの誇るところ。液晶のメーターパネルも、細かく確認すれば最高速が340km/hまで刻まれるなど、独自の仕様となっている。どのような道でも、豪華なボートのようにスムーズな走りに徹するB8グランクーペ。その世界は確かにマジックだ。

 

エレガントなインテリアは、カスタマーの希望でどのようにでもアレンジが可能。高級な素材が惜しみなく使われる

 

 

(文=山崎元裕 写真=村西一海 協力=リビエラシーボニアマリーナ)

 

BMW ALPINA B8 GRAN COUPE

○全長:5,090mm  ○全幅:1,930mm ○全高:1,430mm ○車両重量:2,170kg

○エンジン:V型8気筒DOHC ○総排気量:4,394cc ○最高出力:621PS(457kw) 

○最大トルク:800Nm ○巡航最高速度:324km/h ○車両本体価格:25,700,000円(税込み)

 

(問)
ALPINA CALL  TEL:0120-866-250  
https://alpina.co.jp/

※本記事は、海のライフスタイルマガジン『シー・ドリーム』vol.36に掲載された記事を再構成したものです。


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