ヤマハ「HARMO」、2022年春に欧州で販売開始!

2021.10.02

電動モーターを動力とする、次世代の操船システムとして注目されているヤマハ発動機の「HARMO(ハルモ)」。「舵オンライン」でも、昨年11月に北海道・小樽運河クルーズにおける実証運航の様子を取り上げたので、ご記憶の方もいるだろう。
このHARMOが、ついに欧州にて先行受注をスタート、2022年の春に欧州で販売されることが発表された。

 

(文=ボート倶楽部編集部/星野 淳、写真提供=ヤマハ発動機)

 


 
HARMO は、「電動モーターの推進器ユニット」、「リモートコントロールボックス」、「ジョイスティック」などで構成された操船システムプラットフォーム全体を指す。
環境意識の高まっている欧州を中心とした市場を想定し、これまでに2016年にオランダ・アムステルダム、2020年にドイツ・デュッセルドルフなどで参考出展され、多くの注目を集めてきた。さらに、今年はイタリア・ジェノバで開催された「ジェノバ国際ボートショー」(9月16日~21日)にも出展。より多くの来場者の目に触れることとなった。

 


HARMOのユニークなリブドライブ機構。

 


ジョイスティックによる快適な操船も可能。2 機掛けでは、ジョイスティックを横に倒すだけで、横方向への移動が可能となり、難しい離着岸などをサポートする。

 

 HARMO の主な特徴は以下の通り。

 

・モーター駆動はリムドライブ方式(※インペラ翼のリム部に搭載されたモーターによりインペラを駆動する方式)を採用。同方式は低速においても強い推進力が出せるとともに、振動が少なく、快適に操船することが可能。

・ドライブユニット下部が大きく動くステアリング機構を備え、ジョイスティック操作によって、その場回頭や横移動などが簡単に行うことができる。

・電動であることから、設置が容易で静粛性が高く、環境適性に優れる。

 ヤマハ発動機は、これまでも電動二輪、電動アシスト自転車、電動車いす、ドローン、電動ゴルフカーなど、多様な製品群の電動化を通じ、モビリティの可能性を広げてきた。HARMOも、そうした取り組みのひとつであり、将来的にはスマートパッケージボートの提供なども見据えたものとなっている。

 

 

 

■HARMO主要諸元

・出力:3.7kw(9.9 馬力相当)
・静止スラスト:102kgf/225lbf
・搭載形式:1基または2基掛け
・舵角:最大140度
・電圧:48vdc
・モーターユニット重量:55kg

 

(問い合わせ)
ヤマハ発動機  コーポレートコミュニケーション部
TEL: 03-5220-7211
http://www.yamaha-motor.co.jp/ 

 


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