バヴァリアヨットのイメージを一新したCライン|バヴァリアC38

2024.06.09

ドイツのプロダクションヨットビルダー、バヴァリアヨット(Bavaria Yachts)。セールボートのみならずパワーボートも含め、幅広いモデルを展開している。

セールボートについては、オーソドックスなデザインとショートハンドでも操船しやすいコンセプトを持ち、日本でも古くからファンの多いブランドの一つだ。現在は定番シリーズの「クルーザー」に加え、「C-Line」の拡充に力を入れており、C38、C42、C46、C50、C57の5モデルをラインアップ。今回はこのうちの「C38」について紹介していこう。

 

(文=舵社/安藤 健 写真=鈴木教之 協力=横浜ベイサイドマリーナ)

 

東京湾・横浜ベイサイド沖での取材時のコンディションは、風速はマックスで3~4m/sの軽風。それでも、思いのほか艇は滑るように走る。こちらの写真を見るとよくわかるが、バウセクションにはかなりのボリュームがあり、居住空間が充実しているだろうことが想像できるはず

 

ミジップから船尾までビームを最大限に確保した船型。実際の大きさよりも、ひと回りもふた回りも大きく見える。ラダーはシングルラダーを採用している

 

チャインのついた船型が特徴的だ。オプションのビミニトップドジャーを展開しているが、洋上でとても快適にすごせるはず

 

これまでのバヴァリアヨットのイメージを一新する、シャープで現代的なデザインが特徴的。C-Lineの設計は、イタリアのCossutti Yacht Designが手がけている

 

バウスプリットを備えており、コードゼロジェネカーの展開も可能。アンカーベッドの役割も果たしている。ステムは切り立っており、以前の同クラスのモデルと比べると水線長が長い

 

メインシートは左右に振り分けられている。セルフタッキングジブを装備するなど、少人数でセーリングができるということも重要なコンセプトの一つ

 

コクピットはオーソドックスなレイアウト。ツインホイール仕様となっており、革巻きのステアリングを選択することも可能だ。取材艇は電動ウインチを装備

 

スイムプラットフォームを展開したところ。途中でステップが一つ付いていて、コクピットへの乗り降りもしやすい

 

メインサロン。対面式のソファが備わるラウンジエリアと、余裕たっぷりのギャレーという構成。取材艇は濃いめの色合いの木材をチョイスしているが、ほかに白っぽい色調の木材を選択することも可能だ

 

メインサロンはヘッドクリアランスも十分に確保されていて、非常に居心地がいい。ギャレーの反対側(右舷側)にはトイレ&シャワールームが配置されている

 

コンパニオンウェイから下りて左舷側にあるギャレー。シンク、2口コンロという構成で、大きく使い勝手のよいカウンターの下には、大型の冷蔵庫が設置されている。滞在型のクルージングでも快適に過ごすことができそうだ

 

コンパクトなサイズのチャートテーブルは、コンパニオンウェイを下りたあたりではなく、左舷側の前方に備え付けられている

 

船首に設けられたマスターステートルーム。ボリュームたっぷりの船型が、この広々とした空間を実現した

 

右舷側後方のクォーターバース。大人二人が横になれるだけの十分なスペースが確保されている。クローゼット(写真左)も大型のものが設置されていて、とても使い勝手がよさそうだ

 

レイアウトはいくつかのオプションの中から選べるが、取材艇は右舷側のアフトキャビンをストレージにした仕様。ここをバースにする例が多いが、結局、荷物置き場となってしまうことが多いので、ストレージにしてしまうという選択はむしろよいのではないかと感じた。とにかく広く、実用的なレイアウトだと思う

 

トイレ&シャワールーム。水に濡れるエリアについては、内装材を変えることで雰囲気よく仕上がっている

 

この艇の忘れてはいけない大きな特徴の一つが、大きなエンジンボックス。人間のサイズと比較していただければ、その大きさ(高さ)がイメージできると思う。エンジンボックスには、左右のアフトキャビンからもアクセスできるので、メンテナンス性が非常に高いということは言うまでもない。エンジンはヤンマーヤンマー3JH40(40馬力)

 

質実剛健、オーソドックスなスタイル・・・というバヴァリアヨットのイメージを変えるC-Line。大手プロダクションヨットビルダーの実力を存分に見せつける、現代のセーリングクルーザーの一つのカタチを見た気がした。

居住空間の充実を図る一方で、軽風でも滑るように走るセーリングパフォーマンスもポイントだ。こちらについては、記事末尾にリンクしたセーリング動画(YouTubeチャンネル|Kazi Movie)をご覧いただけば、少なからずご理解いただけると思う。

 

【SPEC】
●全長(バウスプリットを含む):11.90m
●ハル長:10.99m
●水線長:10.27m
●全幅:3.98m
●喫水:2.00m
●排水量:9,386kg
●セール面積:メイン73.0㎡、セルフタッキングジブ27.0㎡、コードゼロ71.0㎡
●燃料タンク:210L
●清水タンク:210L
●エンジン:ヤンマー3JH40(40馬力)

(問い合わせ)
トップセイルスアンドカンパニー
TEL: 0467-60-4080
https://www.top-sails.com/

 

舵社公式YouTubeチャンネル「Kazi Movie」の解説動画もチェック!

 


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