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世界が愛した木版画「没後70年 吉田博展」/東京で開催中

2021.03.08

画家・吉田博(1876~1950年)の木版画の全容に迫る「没後70年 吉田博展」が、東京都上野の東京都美術館で、3月28日(日)まで開催されている。

 

 

福岡県久留米市生まれの吉田は、風景画の第一人者として活躍。若い頃から海外で腕を磨き、東西の技法を取り入れた吉田の作品は、日本国内よりもアメリカで早くから評価を得た。

その吉田が本格的に版画家としての道を歩み始めたのは、49歳のときのこと。国内外の雄大な自然美、日本の風景、人や花鳥などの制作を重ねた。

本展の見どころの一つが、吉田が「別摺」と呼んだ同版色替え技法で摺られた連作《瀬戸内海集 帆船》だ。版木は同じものを使用し、摺色を替えることで、朝や夕、霧など、時間帯による大気や繊細な色の変化を表現した。

 


左から、《瀬戸内海集 帆船 朝》大正15(1926)年 木版、紙 50.8×35.9cm、《瀬戸内海集 帆船 午前》大正15(1926)年 木版、紙 50.8×36.1cm、《瀬戸内海集 帆船 午後》大正15(1926)年 木版、紙 50.9×36.1cm

 


イギリス・ロンドンのケンジントン宮殿の執務室に、故ダイアナ元妃が飾っていたことでも有名な作品。《瀬戸内海集 光る海》大正15(1926)年 木版、紙 37.2×24.7cm

 


《瀬戸内海集 第二 潮待ち》昭和5(1930)年 木版、紙 24.6×37.6cm

 


《米国シリーズ レニヤ山》大正14(1925)年 木版、紙 35.9×51.0cm

 

西洋の写実的な表現と、日本の伝統的な木版画技法が融合した、吉田の全く新しい木版画は世界中で今なお愛されている。本展は、吉田の没後70年の節目を迎え、その木版画を一挙に公開。プロローグとエピローグを除いて全11章で構成されており、非常に見応えのある展覧会となっている。

 

没後70年 吉田博展
●会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36
●会期:3月28日(日)まで(月曜日は休室。事前予約は不要。混雑時は入場制限を行う場合あり)
●開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
●観覧料(当日券):一般1,600円/大学生・専門学校生1,300円/高校生800円/65歳以上1,000円
●展覧会公式サイト:https://yoshida-exhn.jp

 

(文=Kazi編集部/森口史奈 画像提供=「没後70年 吉田博展」広報事務局)


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