ヴァンデ・グローブの表彰式にスキッパーたちが集結

2025.05.12

フランス現地時間の5月10日(土)、レ・サーブル・ドロンヌで単独無寄港無補給世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」の表彰式が開催され、出場したスキッパーたちが再び一堂に会した。(トップ画像=Olivier Blanchet / Alea)

 

セレモニーはまず、レースビレッジのあるオロナ港から沖につながる水路でのパレードから始まった。この水路はヴァンデ・グローブを象徴するアイコンのひとつである。スタート前の参加艇のドックアウトでは、沿道に詰めかけた数万人のファンに見送られながら、3分おきに1艇ずつこの水路を抜けて出ていく。フィニッシュ時も、熱心なファンが詰めかけ、フィニッシャー(完走者)を祝福する光景が見られる。

 

レ・サーブル・ドロンヌのオロナ港に続く水路で行われたパレード
photo by Fred Olivier / Nefsea / Alea

 


DMG MORIセーリングチームの白石康次郎さんの姿も
photo by Jean-Marie Liot / Alea

 

派手なセットアップを着てパレードに参加した選手たち
photo by Jean-Marie Liot / Alea

 

日本から出場したDMG MORIセーリングチーム白石康次郎さんも参加。雨の中のパレードでは、マニュエル・クザンやセバスチャン・シモンらとボートに乗り込み、1人ずつ紹介されると沿道からの声援に応えた。

 64日19時間22分49秒の新記録を打ち立てて優勝したシャルリー・ダラン(仏)は、手術後の回復期にあるため不参加。表彰式では、ダランの写真をバックに、39人のスキッパーたちが互いの健闘を称え合った。

 


フィニッシュ後のチャンピオンの写真とともに
photo by Olivier Blanchet / Alea 

 

DMG MORIセーリングチームは、ヴァンデ・グローブを2度完走したIMOCA60〈DMG MORI Global One〉を日本に輸送している最中で、来月からジャパンツアーを予定している。さらに今年は DMG MORIセーリングアカデミーの國米 創(はじめ)さんがミニ・トランザット2025に出場するなど、話題が目白押しだ。

 

4月2日に都内で完走報告会を開催したDMG MORIセーリングチーム。ジャパンツアーや今後の方針についても語られた
photo by Shigehiko Yamagishi(Kazi)

 

前列中央が國米 創さん(愛称 アレックス)。フランスで活動するDMG MORIセーリングチームのクルーとアカデミー生たちは、中継で報告会に参加した
photo by Shigehiko Yamagishi(Kazi)

 

(文=森口史奈/Kazi編集部)

 



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