森のまち・上野原のふるさと納税返礼品に注目!|コーデンのカラー魚探

2023.12.05

山梨県上野原(うえのはら)市と聞いて、すぐにピンと来る人は少ないと思う。日本に八つしかない“海なし県”の一つでもある山梨県に、マリンレジャーに深い関係がある、森に包まれた小さな町があることをご存じだろうか。

上野原市が位置するのは、山梨県の一番東側。実は都心から約60~70キロメートルと、意外なほど近い場所にある。人口(2023年11月現在)は約2万2千人。山々に囲まれ、桂川(相模川)や秋山川、鶴川、仲間川といった川が流れ、かつて教科書にも掲載された「河岸段丘」が見られる地形は、日本の原風景を思わせる。富士山を望む、自然豊かで暮らしやすい町だ。

釣りやキャンプなどのアウトドアレジャー、ゴルフ、温泉などを目当てに、幅広い年齢層の人たちが上野原市を訪れる。都心から高速道路(中央自動車道)や鉄道(JR中央本線)で簡単にアクセスでき、通勤にも便利。都心のベッドタウンとしてだけでなく、製造業を中心とした「産業のまち」としても発展を続けている。

 

2023年オープンの自然を生かした体験型施設「ミューの森
(写真提供:上野原市)

 

郷土料理の「せいだのたまじ」。江戸時代に代官だった中井清太夫(せいだゆう)が、ジャガイモ栽培を奨励し大飢饉を乗り越えたことから、上野原でジャガイモは「せいだ」と呼ばれて親しまれている
(写真提供:上野原市)

 

そんな上野原市を拠点とする製造業者の一つが光電製作所(コーデン[KODEN])だ。魚探やレーダーなど、プレジャーボートユーザーにはおなじみの純国産ブランドとして知られている。

1947年創業の老舗である同社は、1965年から上野原事業所の稼働を開始。特にマリン関連製品については、現在、開発から生産までのほぼすべてを上野原で行っている。

マリンエレクトロニクスメーカーとして、世界で信頼を受けるコーデンブランド。カラー魚探やカラーレーダー、ロランCなど、光電製作所が世界に先駆けて世に送り出した製品は少なくない。海の世界の最先端のテクノロジーが、小さな森のまちから生まれていることは、非常に興味深い。

 

上野原市の村上信行市長(右)と、KODENホールディングスの加藤 毅 代表取締役社長(左)。上野原で生まれ育ったお二方もまた、上野原を深く愛している

 

「上野原市は、里山と河川が作り出す景色が美しいまちです。長い歴史を持ち、気候もいいので暮らしやすいところです」と上野原市の村上信行市長。では、光電製作所は市民にとってどんな存在なのか聞いてみた。

「コーデンさんが上野原にやって来たときから、まちの人たちにはとても身近な存在であり続けています。昔は養蚕業が盛んだったのですが、化学繊維に押されて厳しい状況の中、コーデンさんのおかげで新しい雇用も生まれました。新しい人たちが流入し、地域が活性化したことはいうまでもありません」

 

2018年にリニューアルされた上野原駅。広々としたロータリーからは、その名も「光電製作所前」行きの路線バスが出ている。市民にとって、光電製作所が扱う製品に直接縁はなくても、まさに生活の一部にある会社なのだ。
(写真提供:上野原市)

「以前はコーデンさんが敷地の中にやぐらを立ててくださって、毎年盆踊りが行われていました。多くの市民が集まって、大変盛り上がっていました」と、村上市長は懐かしむ。

 

一方、かつてコーデンの前・代表取締役社長で、現在はKODENホールディングスの代表取締役社長を務める加藤 毅さんは続ける。

「約20年前に私が上野原事業所長になったとき、マリン関係の設計部門と生産部門を、すべて上野原に集約しました。海のものなのに、山の中でデータが取れるのかという声もありましたが、ここは狭い土地が山に囲まれているために、日本で早い時期にケーブルテレビを通したような場所。テレビの電波が入らないということなんですよ。これが、逆に我々のようなメーカーにはメリットでしかない。レーダーの電波を出してテストするような場合、余計な干渉のない、きわめて電波状況のよい場所になるわけです」

富士山を物標に、レーダーの電波を出して検査をしている会社など、ほかにないはずだ。

「魚探などのテストをする場合にも、すぐ近くに相模湖がある。小田原(神奈川県)や沼津(静岡県)など、海にも2時間あれば行ける。機器を開発し製造するロケーションとしては、とても恵まれています」

高速道路のICも至近で、物流面でのメリットも大きいと、加藤さんは言う。

「市内には工業団地もありますが、半導体など部品メーカーさんが圧倒的に多い。そんな中で、自社ブランドの完成品を国内だけでなく海外にも送り出し、官庁関係の仕事も多く請け負っておられるコーデンさんは、上野原市民の誇りです」と村上市長。

里山の風景の中から、今日も最先端のテクノロジーの息吹が聞こえてくる。

 

(文=安藤 健/舵社 写真=山岸重彦/舵社)

 


コーデンのカラー液晶魚探も選べる!
上野原市のふるさと納税返礼品

近ごろはすっかりおなじみとなった、ふるさと納税の返礼品。上野原市のふるさと納税返礼品には、なんと! 「コーデンの魚探」がラインアップされていることをご存じだろうか。

返礼品になっているのは、プレジャーボートユーザーに人気の5.7型カラー魚探「CVS-126」。この最新モデルを、寄付金額467,000円以上で受け取ることも可能(取り付け工事は別途必要)。同社は販売店ネットワークを全国に展開しているため、取り付けや使い方のレクチャーも最寄りの販売店で対応してくれる。

 

●上野原市のふるさと納税返礼品「CVS-126」の詳細はコチラ

 

(問い合わせ)

上野原市総務部政策秘書課 秘書広報担当
TEL:0554-62-3191
https://www.city.uenohara.yamanashi.jp/

 


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