美人航海士ナミさんが指南/帆船乗りの飾り結び♪

2020.10.11

練習帆船〈みらいへ〉の美人航海士ナミさんから、帆船乗りの飾り結びを教わろう。
まずはカンタンな「タークスヘッド」から。
本来はロープの途中に、トルコ人のターバンのような玉を作る“玉止め結び”のことだが、
これを応用するとかわいいブレスレッドが完成します。
帆船〈みらいへ〉での長い航海中、参加クルーたちに大人気の結びの一つ。
ぜひ、マスターしよう!

 

飾り結びの達人、ナミさんのロープワーク講座、開始します!


(1) 利き腕と反対の腕にロープを掛ける


(2) 持ったロープを右下から左側へ掛ける


(3) 交差している点★の奥側、右側のロープの下から真ん中に通す 


(4) 端(エンド)を引き抜く。ロープはいったん左へよける


(5) 巻いてある左のロープをつまみ右のロープの上を越えさせる


(6) 右のロープの上を越えた状態 


(7) 左によけていたロープの端を左下から真ん中へ通す


(8) 端を引き抜き、いったん右側へよける 


(9) 巻いてある右のロープをつまみ左のロープの上を越えさせる


(10) 左のロープを越えた状態


(11) 右によけていたロープの端を右下から真ん中へ通して左によける


(12) さらに(5)~(11)を2 回繰り返して、端どうしが出合ったところで結ぶ



完成! 美しいロープワークブレスレッドができました。
長いロープを使って、出合ったところからさらに二重、三重に通すとグレードアップします!



タークスヘッドは本来は玉止め結び。ロープの途中に玉を作るときに使います。
そして、これが本当のタークスヘッドです。確かに、トルコ人のターバンみたい♪


講師:ナミさん
帆船〈みらいへ〉の航海士。本名、杉本実沙香さん。
漫画『ワンピース』のナミに憧れ航海士になり、「ナミ」の愛称で多くの帆船乗り、ヨット乗りに親しまれる。
清水海技短大卒、航海士。ロープワークの達人。好きな食べ物はタピオカ(夏でもホットティー派)。
みらいへ公式サイトはこちら

タークスヘッドのブレスレッド、うまくできたでしょうか?
この結びを覚えれば、船上パーティーのときマイカップに目印として巻いたり、自宅のドアノブに巻いたりと、汎用性はたくさんあり。潮っ気の強い帆船乗りのロープワークで、普段の暮らしにも海の風をとりいれてみる。
生活を潤す、飾り結びをぜひご自宅でも。

(文=Kazi編集部/中村剛司 写真=舵社/山岸重彦)

※本記事は月刊『Kazi』2020年9月号から抜粋。ほかの飾り結びを知りたい方は、バックナンバーおよび電子版をぜひ


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