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キャビンで使うポータブル電源/DC編

2021.01.01

冷たい北風が吹きつのるこの季節は、マリーナから船を出す機会こそ減りがちだが、寒さ対策さえ施せば、静かなキャビンでひとときを過ごすのにはもってこい。そこで、キャビンライフを快適するためのアイテムとして、最近、アウトドアの世界で注目を集めている「ポータブル電源」をご紹介しよう。今回はDC編だ。

 

シガープラグ/ソケットを用いるDC(直流)12Vは、自動車内で使える電源としておなじみで、その対応機器は自動車用品として、さまざまな商品が販売されている。これらのうち、特に熱を発する機器は、バッテリー上がりを防ぐとともに、十分な電圧、電流を確保するため、エンジン稼働中に使用することが前提となっていることが多く、一般的なポータブルバッテリーのシガーソケットでは使えないものもある。
そこで、エンジン稼働中と同等の出力を確保するべく、DC12Vを主体としたポータブルバッテリーが、DC12Vにこだわるジェーピーエヌのブランド、その名も「直流家」が販売している「ミツルくん」だ。
ちなみに、直流家では、インパクト大のユニークな商品名のDC12V関連製品を多数ラインナップしているので、公式サイトもご覧いただきたい。

 

同社の担当者いわく、「直流は、ごく短い距離を送電するのに適した形式といえます。逆にいえば、ケーブルが少し長くなった程度の抵抗増で機器が動かなくなったりすることもあり、直流家では抵抗減を図った専用ケーブルなどもオプションとして用意しています」とのこと。
ちなみに、機器が発生させる熱量は、消費電力(W=電圧V×電流A)に比例するので、AC100V機器と同じ熱量を発生させる場合、電圧が1/8程度のDC12V機器では8倍程度の大電流が必要となる。
加えて、直流家のアウトドア用湯沸かし器「ワクヨさん」(下左)、小型炊飯器「タケルくん」(下右)はともに、自動車の回路を基準に設計されており、アイドリング時の電圧(13.5V程度)での使用が前提で、しかも高温を維持するため、実質11Aという大電流を流し続ける必要がある。一般的なポータブル電源のシガーソケットの出力は最大でも12V 10A程度なので、ワクヨさん、タケルくんは、ミツルくん以外のポータブル電源での使用が推奨されていないのだ。

 

満充電したミツルくんの電源容量は、タケルくんの炊飯2回分。その容量は余裕があるとは言い難いので、1回の炊飯で使用する電力は無駄なく活用したいもの。そこで役立つのが、タケルくん専用のオプションキット「ムスヨ婆さん」だ。ステンレストレーを使うことで、炊飯とレトルトカレーなどの温めが同時にできる。
また、すのこを使用すれば、野菜を蒸して温野菜にしたり、中華まんを暖めたりと、外メシの幅を広げることも可能だ。

 

もう一つ、DC12Vで使用できる便利なアイテムをご紹介しよう。温蔵(55℃)から冷蔵(-18℃)まで対応できる澤藤電機のポータブル温冷蔵庫「エンゲルMHD14F」だ。標準の電源ケーブルはシガープラグだが、オプションでAC100V用のケーブルも用意されているので、自宅から移動中のクルマ、そしてポータブル電源を使用するキャビンまでと、途切れることなく温蔵/冷蔵し続けられる。

 

キャビンライフのクオリティーオブライフを向上させられるポータブル電源については、『Kazi』2021年1月号の特集内でもご紹介しているので、こちらも要チェック。

 

(文=Kazi編集部/今村 信 写真=鈴木教之)

 

※「キャビンで使うポータブル電源/AC & USB編」の記事はコチラ


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