ビーチリゾートのような会員制マリンクラブ|ウィンドワードオーシャンクラブ

2025.08.28

月刊『BoatCLUB』で連載中の「突撃! マリーナレポート」は、全国のマリーナを巡り、その特徴や素晴らしさを読者諸氏にお伝えする連載。舵オンラインでも、その一部をご紹介しよう!! 今回紹介するのは兵庫県西宮市のウィンドワードオーシャンクラブ

※掲載情報は、『BoatCLUB』2024年8月号掲載当時(2024年7月)のものです。


まるでビーチリゾートのような会員制マリンクラブ(兵庫県西宮市)

ウィンドワードオーシャンクラブ

 

(トップ写真説明)
ビーチリゾートのようなたたずまいのウィンドワードオーシャンクラブ。会員制マリンクラブとしてボートの保管・上下架も行っており、海の駅にも認定されているので、陸からも海からも訪れて楽しむことができるマリーナだ

 

 

その成り立ち

今回突撃したウィンドワードオーシャンクラブ(以下、WOC)を案内してくれたのは、創設者である諏訪禎男さん。この地で生まれ育ち3歳からディンギーに乗り始め、さまざまなクルーザーレースに出場した輝かしい戦歴を持つ超ベテランのセーラーだ。

そもそも、WOCに隣接する西宮マリーナ(当時は阪神ヨットハウスという名前だった)を1945年に諏訪さんのお父さんが始めたことで、この地へ移り住んだという。当時は埋め立て地もほとんどなく、マリーナからすぐ大阪湾に面していて、いろいろなボートが行き交うのを眺めて育ったのだとか。

のちのWOCとなる土地には大学ヨット部の艇庫が並び、セーリング競技が盛んな場所であったそうだ。埋め立て地の拡張とともにその艇庫も移動していき、紆余曲折あってその跡地で会員制クラブWOCを創設したのが1989年のこと。バブル全盛期で、“大阪からスーツで来られる”というキャッチフレーズで、手ぶらで来てもらって、着替えて淡路島などへクルージングして、海産物を食べたり買ったりして戻ってきてシャワーを浴びて、スーツに着替えて帰ってもらう、というコンセプトで、会員数は300人をくだらなかったという。

時代とともに変化し、現在も会員制だが、ボートやPWCの保管や上下架を対象としたメンバーと、セーリング、SUP、カヌーなどを利用するメンバーが所属するクラブとなった。また、「にしのみや・えびす海の駅」に指定されており、ビジターの受け入れもしている。

 

創設時に建てられたクラブハウスは、WOCのテーマカラーである白、赤、緑、青を基調に、フネのような外観で設計された。1階はシャワールーム、2階はデイサービス「マリンデイ西宮」が入り、3階は海が見えるバーがある

 

駐車場の入り口には、南国感のある看板が。テンションが上がる

 

まるでビーチリゾート

WOCの特徴は、なんといってもビーチリゾートのような外観だ。ビーチを取り囲むようにして、コンテナショップとクラブハウスが立ち並び、「2438(にしのみや)ビーチリゾート」を形成している。ビーチ沿いには芝生が敷かれ、背の高いヤシの木が並ぶさまは、まるでアメリカ西海岸のよう。コンテナショップは18店舗あり、レストランやカフェ、雑貨店や釣り具店などさまざま。すべての店にペット同伴可というのはうれしいところだ。

ユニークなのがビーチの端にある赤い鳥居だ。祭られているのは住吉大神と西宮大神。どちらも商売繁盛で知られるが、住吉大神は航海の安全をつかさどり、西宮大神は“えべっさん”と呼ばれる漁業・漁民の守り神でもある。

そして、これまたユニークなのが、海上にケーブルウェイクボードが設置されていること。ケーブルに引かれてウェイクボードをすることができ、コースにはジャンプ台なども設けられているのだ。この規模は全国でも唯一だという。

長く沖に延びた全長200メートルのビジター桟橋は、仲間と連れ立って複数艇で訪れても係留可能。陸からも海からも訪れる人は多く、南国リゾートのような景観の中で過ごす、ゆったりとくつろいだひとときは格別な時間を過ごすことができると評判だ。時間がゆったりと流れているかのような気分になれるビーチリゾート、一度訪れてみることをオススメする。

 

陸側から見た西宮大橋へと延びるWOCの桟橋。一部、20~40フィートくらいのプレジャーボートが係留されている

 

桟橋の沖側の端まで歩いてみた。全長200メートルとのことで、複数艇できても余裕を持って係留できる(要事前予約)

 

ビーチの端にある鳥居。海にゆかりのある住吉大神と西宮大神の二柱が祭られている。諏訪さんは愛犬の散歩がてら、毎朝参拝しているという

 

桟橋の途中にはケーブルウェイクボードの基地もある。ここを始点にしてコースが設けられている。WOCでしかできない体験だ

 

マリンショップ「ライトハウス」の入り口では諏訪さんのセールボートが出迎えてくれる(もちろん現役)

 

ライトハウスの店内にはマリンテイストのアイテムがズラリ。お気に入りの品が見つかるはず

 

プール付きのレストランや、オーシャンビューテラスがあるレストラン、ライダーズカフェなど、コンテナとは思えないようなオシャレな店舗がたくさん。シマノ、メガバス、アースフィールドフィッシングといった釣り系拠点もあり

 

(文・写真=茂木春菜/『BoatCLUB』編集部)

 

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