フランスのジャノーといえば、セールとパワーを問わず、大小さまざまなモデルをラインアップしている巨大ビルダーだ。

そのパワーボートのラインアップに、2022年から新たに加わったのが「DB」シリーズだ。DBとは、ずばり「Day Boat」を意味するもので、洋上での楽しく特別な時間を容易に想像することができる、オープンスタイルのボートとなっている。

現在、DB/37とDB/43の2モデルがラインアップされているが、大きいほうのモデルである「DB/43 IB(インボード仕様)」の日本1号艇を取材する機会を得た。“斬新”というよりほかない、まったく新しいデザインやコンセプトの数々を紹介していくことにしよう。

DB/43 IBは、全長13.03メートル。直立したステムは、いかにも現代的なデザインである。乾舷が高いところも特徴の一つだ。ジャノーの既存のパワーボートのシリーズ(メリーフィッシャー、NCなど)とは、まったく異なるスタイルとなっている。デザイナーはカミロ・ガローニ(イタリア)、ネイバルアーキテクトはマイケル・ピーターズ(アメリカ)が担当

走りそのものを楽しむことができる、スポーティーな航走性能も魅力。乗り心地も、実に快適だ

圧巻のメインデッキ。アコモデーションを中央に集めたウオークアラウンドスタイルで、船首エリアからは吹き抜けになっている。この開放感は特筆ものだといっていい。中央のシートのあたりの天井にはテレビが格納されており、後部のシートに座って楽しむこともできる

中央に大きなアイランドギャレー。左からカウンター、ヒーター、バーベキューグリル、シンクが並ぶ。これだけの大きさがあるので、使い勝手も抜群だ

中央のベンチシートの背もたれの向きを変えることで、前向きにも後ろ向きにも座れるようになっている。後列のベンチシートの背もたれはを前に倒せば、サンベイシングスペースが現れる

このDBシリーズの大きな特徴の一つが、後部の舷側(げんそく)を外側に展開できること。スイムプラットフォームと併せて、広大な空間が出来上がる。スイムプラットフォームのシャワーは、写真のような専用のスタンドを設置して使うこともできる

左右の舷側を展開した状態を、上空からドローンで撮影してみた。停泊して、ここを拠点にウオーターアクテビティ―を楽しんでみたい。試乗艇はジャイロ(シーキーパー製)も備えているので、そんなシーンも快適に過ごせるはず

右舷側はヘルムステーションで、シングルシートが二つ。左舷側にはナビゲーターシート。座っているときは、足下に板を展開することができるようになっている

スタイリッシュにまとめられたコンソール周り。さすがに視界は抜群によい

広々とした船首エリア。サンパッドを敷けば、大人2人が横になれる

船首のマスターステートルーム。両舷に大きな窓が備わっていることもあり、非常に明るい。太陽の下で存分に海遊びを楽しんだ後は、ゆっくり休むことのできる落ち着いた空間となっている

ミジップにはゲストルームを備えている。左舷側にダブルバース、右舷側にソファ(エキストラバース)という配置

高級感あふれる造りのトイレ&シャワールーム。トイレとシャワーを仕切るドアがあり、きちんと分かれた空間になっている

船内への階段を下りたエリア。右舷側にトイレ&シャワーがあり、左舷側に簡単なキッチンスペースが設けられている

試乗艇のパワーユニットは、ボルボ・ペンタD6-380/DPI(380PS/280kW)の2基掛け。試乗時の最高速度は32.1ノット

40フィートを超えるサイズがありながら、遊びに振り切ったデザインが目を惹くDB/43 IB。これからの夏のシーズンこそ、その魅力を存分に味わうことができる一艇といえるだろう。

(文=舵社/安藤 健 写真・動画=松本和久 協力=横浜ベイサイドマリーナ)

JEANNEAU DB/43 IB

  • 全長:13.03m
  • ハル長:11.15m
  • 全幅:3.82m
  • 喫水:0.94m
  • 燃料搭載量:400L×2
  • 清水搭載量:250L
  • エンジン:ボルボ・ペンタ D6-300/DPI(300PS/221kW)×2~D6-380/DPI(380PS/280kW)×2
問い合わせ
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